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新聞書評――『はたらくことは、生きること』 『赤旗』
2016年10月2日 「(前略)かつて高知の鉱山や漁村、農村などで撮ったネガから約60年ぶりによみがえった写真です。多くが貧しかった時代、それでも生きる喜びにあふれた笑顔がまぶしい。」
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新聞書評――『はたらくことは、生きること』 『北海道新聞』
2016年9月25日 「ごろんとした石灰岩を荷車に積んで坂道を運ぶ男女や浜で地引き網漁に汗を流す漁師など、いずれも厳しい労働現場にあって笑顔が光る。 (中略) 作品からは被写体との距離の近さが感じられる。戦時中、特攻隊の整備兵だった撮影者の経験が人へのまなざしに表れているように思う。」
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新聞書評――『はたらくことは、生きること』 『朝日新聞』
2016年9月18日 「日曜カメラマンが撮るものといえば、美しい風景や日常のスナップが思い浮かぶ。引き揚げ者からもらったカメラで撮り始めたという90歳の石田榮はしかしし、昭和30年ごろには高知で働く人々を追っている。」
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新聞書評――『はたらくことは、生きること』 『東京新聞』
2016年9月4日 「アートな本」 「(前略)大人たちは日がな汗まみれで働き、子守や手伝いをする子どもの姿も。そんな暮らしや労働が当たり前だった時代の記録だ。働くことは喜びでも苦役でもあるが、いきることにつながるその姿がまぶしい。」
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新聞書評――『円山町瀬戸際日誌』 『産経新聞』 2016年3月6日。 「聞きたい。」一本一本に愛情を込めて
「シネコン全盛の昨今、個人経営の映画館を、それも世の趨勢から取り残されたような名画座を、東京・渋谷の円山町に開設して10年がたつ。いまだに客の好みがわからないとぼやくが、それでも何だか楽しそうな様子が行間から漂ってくるのは気のせいか。(後略)」(記事・藤井克郎)
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新聞書評――『円山町瀬戸際日誌』 『読売新聞』 2016年1月31日。 本よみうり堂「著者来店」 弁護士の傍ら名画座開館 「弁護士として映画や音楽の法実務に関わる一方で、2006年に名画座「シネマヴェーラ渋谷」を東京渋谷区円山町に開館、「映画狂い」の性分を生かし二足のわらじを履く。(中略)「期待しないで見た映画が面白いと感動も大きい。ネットで評判を調べて見るのはもったいない」。上映プランの一つ一つに未来の映画ファンへの思いを込めている。」(記事・多可政史)
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新聞書評――『法の奥底にあるもの』 『読売新聞』 2015年12月6日。 本よみうり堂「著者来店」 講義に情熱 休まず40年 「(前略)時代の流れで変わる判断を、法理論にくみ上げて説明することが法律家の仕事と考える。「○か×かどちらかと言われても、答えは見つからない。足して2で割るのも間違っている」。調和点を求める過程こそが重要だという。(後略)」(記事・原田和幸)
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新聞書評――『もうひとつの自然×生きている老松』
『日刊ゲンダイ』2015年11月25日 「路地裏の読書術」〜創造と批評を一身に具える稀有の画家 「(前略)この画家にとっては、ひとつの作品が生まれてくることは奇跡であり、かれは自らの身体を、この創造に貸し与える。同時に、かれにとっては、ひとつの作品は、それまで存在してきたすべての作品に対する批評でもある。(後略」)」(評・平川克美) |

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新聞書評――『はじまりはじまりはじまり』 『東京新聞』夕刊 2015年10月24日。 神話を思わせる三つの物語が、美しい挿絵とともに収録されている。中の一作「うたのはじまり」には、ある詩と、その制作にまつわるエピソードが盛り込まれた。詩は3・11後に開かれた「足りない活字のためのことば展」に著者が寄せたもの。被災した印刷工場の床に散らばり廃棄されそうになっていた「文字の足りない活字」を使って作った。詩の成り立ちが、物語の中の神話と結び付く。
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新聞書評――『深い眠り』 『読売新聞』2015年6月7日。 (前略)若くしてスペインで画法を学んだ磯江毅の決定版画集である。フランコ独裁政権が長く続いたスペインでは、現代絵画の潮流とは一線を画して、写実主義が確固と根を下ろしていた。(中略)スペインと日本、静物から人物へと頁をめくる時間が、たまらなくいとおしい。(評・牧原出)
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新聞書評――『沖縄彫刻都市』 『沖縄タイムス』2015年3月21日。 「本書を手にして、パラパラッとページをめくると、今も現存する懐かしい建物の風景が現れてくる。沖縄の戦後の風景を彩った花ブロックを多用した建物の数々。団塊の世代に属するボクらの風景と言っても過言ではない。 (中略)読者は、自らの復興の空間を重ねながら、今も現存する懐かしい空間と出会うはずである。」(評・ローゼル川田・水彩画家)
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新聞書評――『沖縄彫刻都市』 『北海道新聞』2015年3月8日。『西日本新聞』2015年3月22日。 「沖縄はコンクリートブロックの建築物であふれている。加えて彫刻も。本土には見られない独自の建築潮流を、共に建築家、写真家、現代美術家である夫婦が読み解いた。210点の写真と5つの解説文とにより沖縄戦後史の一面を知ることができる。・・・」
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新聞書評――『成田亨作品集』 『朝日新聞』2015年2月15日 「成田亨――という名前になじみがなくても、〈ウルトラマン〉〈カネゴン〉〈バルタン星人〉と聞けば、「ああウルトラ怪獣!」とすぐに思い出せるだろう。(そう、彼こそは、ウルトラマンやウルトラセブン、そしてウルトラ怪獣たちの生みの親。伝説の怪獣デザイナー、いや、「アーティスト」である。(後略)」(評・原田マハ)
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新聞書評――『成田亨の特撮美術』 『毎日新聞』2015年2月8日 「独自の技術を編み出しながら実写のようなリアルな場面を作り上げ、特撮が嫌いだった名匠・今井正監督に、試写で「やっぱり実写はいいね」と言わしめた。」
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新聞書評――『成田亨作品集』 『読売新聞』2014年9月28日 「ウルトラマンやその怪獣をデザインしたことで知られる成田亨。本書は、そのデザイン原画だけでなく、特撮美術、彫刻、絵画まで、氏の全活動にわたる全515点を収録した決定版作品集だ(後略)」(評・青木淳)
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新聞書評――『成田亨作品集』 『毎日新聞』2014年9月21日 「「ウルトラマン」など特撮作品のデザインや美術を手がけた著者の集大成」
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新聞書評――『すゞしろ日記
弐』 『読売新聞』2014年1月12日 「一話完結全五十回、読めばスカッと憂さも晴れる! (中略)山口晃画伯の“エッセー漫画”が、面白すぎて困ります。(中略)とまあ手放しで絶賛してしまうわけだが、きっとこれも画伯のお人柄のなせるわざに違いありません」(評・平松洋子)
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新聞書評――『いま読むペロー「昔話」』 『朝日新聞』2014年1月12日 「童話にあるようなモラルがここにはない。読む者は「突き放される」。しかし、このように突き放されるところに「文学のふるさと」があるのだ、という。/以来、私はペローの昔話が気になりいつか調べてみようと思っていたが、その機会がなかった。新訳と詳細な解説が付された本書は、そのような疑問に答えてくれるものであった」(評・柄谷行人)
⇒全文を読む
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テレビ出演──梅原真 NHK
Eテレ「東北発★未来塾」 (毎週木曜日23:00〜23:20/再放送は毎週土曜日11:20〜11:40) 11月の講師に梅原真さんが登場しました。テーマは「デザインのチカラ」 取材記事――梅原真 日経ビジネスオンライン 2013年10月23日
「古新聞をバッグに変えて世界に売り込め! 新聞バッグの生みの親、梅原サンに発想のヒントを聞いてみた」でとりあげられました。 雑誌紹介──梅原真
『ニッポンの風景をつくりなおせ』 『ダヴィンチ』 2013年7月号 「この本にひとめ惚れ」コーナーで、糸井重里さんが梅原真『ニッポンの風景をつくりなおせ』を選んでくださいました。「彼の取り組みには注目している。来る仕事を全力でやる人なのだ。その仕事ぶりはすごいの一言」。
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新聞紹介――桃山邑編
『水族館劇場のほうへ』 『東京新聞』2013年12月29日「2013
私の3冊」 姜信子「今年一番の不穏の書。この世のはずれの河原から逢魔が刻(とき)の幻のようにやってくる野外劇集団「水族館劇場」。その二十五年の道のりはまるで一瞬の夢みたいで、せつなくて、禍々しくて、人をかどわかしたり、ひそかに世界を揺さぶったり」 雑誌紹介――桃山邑編
『水族館劇場のほうへ』 『本の雑誌』2014年1月特大号 「2013年度
私のベスト3」 「この人たちのテント芝居を昔から見ていた。大仕掛けも、いかがわしさも、まるで祭りの見世物小屋のようで、終われば蜃気楼のように消えていく。でも、その人たちと挨拶一つしたことがない。テントはこの世の外のことなのだ。それがまるごと本になった。なんと無粋と思ったが、それでも読めばやはり面白い。一夜、途方もない物語を聞くようであった」(内堀弘) 新聞書評──桃山邑編
『水族館劇場のほうへ』 『西日本新聞』 2013年8月11日 「本を閉じても心はまだ水族館劇場の世界を漂って、まるで、昼と夜が交差する一瞬の逢魔が刻の人さらいにあったよう。切ない懐かしい危うい心模様なのだ。」(評者 姜信子)
⇒全文を読む 関連エッセイ──桃山邑、水族館劇場 『文学』
2013年7,8月号〈特集:浅草と文学〉(岩波書店) 冒頭に「水族館劇場座主桃山邑に」と掲げた、高山宏先生の寄稿 「「尖端的だわね。」――『浅草紅団』の〈目〉」
が掲載されています。
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新聞紹介──齋藤希史
『漢文スタイル』 『朝日新聞』 2013年8月19日「天声人語」 「「緑陰読書」という言葉がある。夏休みの読書をそう称することが多い。中国文学者、斎藤希史さんの『漢文スタイル』によると、それほど古い言葉ではない。日本では、江戸後期の頼山陽の漢詩にその典拠らしい句が見られるという」。
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雑誌紹介──長谷部恭男
『憲法のimagination』 『日経プレミアPLUS』
vol.11「仕事に効く〈本〉」 木村草太先生が紹介してくださいました。「日本最高の憲法学者の1人である著者が、哲学、文学、映画など幅広い知見を生かして憲法にアプローチするエッセイ・書評集。軽妙な語り口に引き込まれるうちに、憲法や法律が身近に感じられるはず」。
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雑誌紹介──小野智美編
『女川一中生の句 あの日から』 『本の雑誌』
2013年7月号 久田かおりさんが「会いたいけど会えない小説ガイド」で紹介してくださいました。「フタをして忘れようとしていた心の痛みを17文字に込めて吐き出した彼らの明日の幸せを祈らずにはいられない。(中略)ただ、ただ、一人でも多くの人に、この一冊を届けたい、そう思う」。
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新聞書評──松浦寿輝
『波打ち際に生きる』 『毎日新聞』
2013年6月30日 「詩人であり小説家であり批評家である著者は昨年3月、定年まで7年を残して東京大学の教壇を去った。その際におこなった「退官記念講演」と「最終講義」をまとめた本だが、柔軟かつ強靭な知的刺激に満ちている」。
⇒全文を読む 『読売新聞』
2013年6月2日 「「波打ち際に生きる――研究と創作のはざまで」と題する講演では、研究よ創作、教師と学生など様々な「波打ち際」のような場所で仕事をしてきた著者の東日本大震災後の思いもかたられている」。
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新聞書評──小林康夫
『こころのアポリア』 『信濃毎日新聞』(2013年6月23日)『南日本新聞』『大阪日日新聞』等 「「こころ」と題したテキストでは、世阿弥「檜垣」の老女が取り上げられる。白川の水をくみ続けながら、水の理に逆らって昔の火の理に帰ろうとする元・白拍子の両義的なこころの場を描く。(中略)32編の論考を収録」。
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