みつばち鈴木先生――ローカルデザインと人のつながり
「みつばち先生 鈴木輝隆展」(松屋銀座/アートディレクション:原研哉)で紹介された10の事例とともに、地域づくりの牽引者たちと、関わったクリエイターたち(梅原真、隈研吾、大黒大悟、原研哉ほか)とのトークを収録。みつばち鈴木先生が「ローカルデザインの師」と仰ぐ、富山市八尾町の和紙工芸家・吉田桂介氏の仕事も紹介し、主宰する「ローカルデザイン研究会」全101回を記録し収める。 [登場する地域]北海道勇払郡むかわ町/北海道斜里郡清里町/秋田県仙北市田沢湖乳頭温泉郷/東京都八王子市高尾町/新潟県柏崎市高柳町/富山県富山市八尾町/長野県上高井郡小布施町/山梨県韮崎市穂坂町/山梨県甲州市勝沼町+北杜市/鹿児島県霧島市枚園町/鹿児島県西之表市種子島/半島(下北半島+幡多半島 他21半島)
グラフィックデザイナー。日本デザインセンター代表。1958年岡山市生まれ。産業文化の可能性を可視化し、新しい覚醒を生み出すことを重視して活動。2002年より無印良品のアートディレクター、 2012年には代官山蔦屋書店のアートディレクションを担当。「RE DESIGN」「HAPTIC」「SENSEWARE」「HOUSE VISION」など時代の価値観を更新していくキーワードを擁する展覧会を数多く手がける。2009-11年に北京・上海で大規模な個展を巡回、2013年に「世界で一番美しい本」賞、2014年に「ピエール・エルメ」のパッケージが話題になるなど活動領域は多岐にわたる。近著 『Designing Design』、『白』は各国語に翻訳され多くの読者を持つ。
“みつばち先生”こと鈴木輝隆(すずき てるたか) 江戸川大学教授。1949年名古屋市生まれ。1973年北海道大学農学部農学科卒業。神戸市役所、山梨県庁、総合研究開発機構を経て、現在、江戸川大学社会学部現代社会学科教授。「住民自治とローカルデザイン力から地域経営」が研究テーマ。各地の地域づくりに関わり、北海道清里町、ニセコ町、秋田県乳頭温泉「鶴の湯」、岩手県八幡平市、長野県小布施町、山梨県甲州市、東京都八王子市、高知県四万十ドラマ、鹿児島県西之表市(種子島)など、全国に地域づくりのネットワークを構築している。 主な著書に、『森林インストラクター入門』(共著、全国林業改良普及協会、1992年)、『観光振興実務講座 地域を活かすソフト戦略』(共著、日本観光協会、1997年)、『中山間地域のあり方に関する研究II』(共著、総合研究開発機構、1998年)、『環境市民とまちづくり・地域共生編』(共著、ぎょうせい、2003年)、『ろーかるでざいんのおと
田舎意匠帳 あのひとが面白い、あのまちが面白い』(全国林業改良普及協会、2005年)。
1 みつばち鈴木先生 みつばち先生 鈴木輝隆展 鈴木輝隆 デザインミツバチというこれからの仕事 ナガオカケンメイ
むかわ町――北海道 土井博子+原 研哉 鶴の湯――秋田県仙北市田沢湖乳頭温泉 佐藤和志+梅原 真 高柳町――新潟県柏崎市 春日俊雄+小林康生+隈研吾+梅原 真 ハウジングアンドコミュニティ財団――東京都+全国 大内朗子+梅原 真 国土交通省半島振興室――東京都+下北半島+幡多半島 他21半島 大石麻子+大黒大悟+白井 亮 小布施――長野県小布施町 市村次夫+原 研哉+梅原 真 穂坂町――山梨県韮崎市 福田敏明+奥村文絵+三木俊一 中央葡萄酒――山梨県甲州市勝沼町+北杜市 三澤茂計+原 研哉 天空の森――鹿児島県霧島市枚園町 田島健夫+梅原 真 種子島――鹿児島県西之表市 河口 修+梅原 真
咲いている花を見逃さない――ローカルデザインのはじまり 原 研哉
2 ローカルデザインと人 これぞ秘湯・鶴の湯――乳頭温泉郷 梅原 真×佐藤和志×鈴木輝隆 じょんのび高柳――陽の楽家 隈研吾×小林康生×春日俊雄×鈴木輝隆 小布施の旦那衆――桝一市村酒造場と小布施堂 ナガオカケンメイ×市村次夫×鈴木輝隆 甲州ワインの誇り――中央葡萄酒 原 研哉×三澤茂計×鈴木輝隆 半島のじかん――23の半島の「風景・人・産物」 大黒大悟×原 研哉×鈴木輝隆
3 ローカルから世界を見る 吉田桂介さんとの出会い 鈴木輝隆 八尾の和紙づくり 吉田桂介×市村次夫 白秋先生のノートの束 吉田桂介 杖andステッキ 吉田桂介 八尾をたずねて 吉田桂介×原研哉×鈴木輝隆 土地に根を下ろす力 原研哉
4 ローカルデザイン研究会 ローカルデザインの可能性 鈴木輝隆 全101回の軌跡
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