どうぶつのことば――根源的暴力をこえて



書名 どうぶつのことば――根源的暴力をこえて
本体 3,400円
定価 3,672円
著者 鴻池朋子

冊数:


動物たちの言葉を借りに旅にでた――
鴻池朋子が、語り、書いた。

人間の思索のみに閉じるアートに、
皮膚の森から啼き声があがる。

芸術の始まりに立ち戻り、
人間がものをつくることを問い直す。

 

◆A5判 上製 384頁
◆本体価格 3400円+税

◆978-4-904702-63-5 C0070
◆2016年9月初旬刊行
◆ブックデザイン 小川順子
 

●クレジットカードでご購入を希望のお客様へ

>> STORES

より、ご注文ください。外部サイトになりますが、
羽鳥書店から直接お届けいたします。

代金引換、銀行振込をご希望の方は
左側のカートをクリックしてください。

●他のオンライン書店で購入

>> Amazon
>> honto 

[目次]

風が語った昔話

描くことも食べることも 

 

I   あたらしい声

 

人間と動物の境界に出現するアート  矢野智司

 

 動物絵本という謎――いつも動物がでてくる不思議

 声明を開く動物絵本――子どもが動物になる

 アートが開く生命のへの途――洞窟から都市空間へ

 世界を区切る境界線の生まれるところ――始原へ

 

人間の彼方へ  石倉敏明

 

 「新しい地図」を描く試み

 ひっくり返された世界像

 

つくれないアーティスト  鴻池朋子

 

トークセッション  矢野智司×石倉敏明×鴻池朋子

 

 交換の原理を突破する

 食べる食べられる関係

 地球の穴とパブリックアートの役割

 土の下の大きなウサギ

 都市の起源にある暴力

 

II ダイアログの旅

 

「贈与」と「交換」  矢野智司×鴻池朋子

 

 複数のドア

 私とは何者か?と、問わない私とは何か

 私の言葉は私のつくった言葉ではない

 書き残さない人

 物が異質な何かに変わる瞬間

 生々しすぎるもの

 賢治と似たような人々

 「最初の先生」は何度も生まれてくる

 森のなかの一軒家

 既存を揺さぶるもの

 世界の掴み方

 贈与によって開かれる異類婚

 

初めてつくるもの  吉川耕太郎×鴻池朋子

 

 始めてつくるもの――石器の出現

 組み合わせる魔法

 考古学が不得意である「心」

 分類しないことで見えてくるもの

 生きものが見渡せる町

 狩猟――動物の擬人化

 針と皮鞣し

 切り離す男性、つなぐ女性

 目に見えない文化

 

同じものではいられない 村井まや子×鴻池朋子

 

 歴史的分類以外の分類

 ポテトスープのつくり方

 異類婚の花嫁衣装を縫う

 使えるものは何でも使う

 出現してきた父性

 本当に恐ろしいものに出会うために

 同じものではいられない――変身

 見てはいけないものを見る

 おとぎ話の一読者であること

 wonder を引き出す

 wonder を共有する

 

夜の山を歩く子  福住廉×鴻池朋子

 

 誰にでもできるもの

 そこに私はいませんよ

 そこにこそ何かがある

 夜の山を歩く子

 美術と無関係であるとは言わせない

 起こっている途中

 

III どうぶつのことば

 

想像力

 

動物、猟

 

 動物

 猟

 

動物の言葉を借りにいく

 

 旅にでる

 「東北を開く神話」の声

 地球の穴とパブリックアート

 「美術館ロッジ」

 飛ぶ小屋

 氷結する絵

 

物語るテーブルランナー

 

 自分の体験をオーブンで焼く

 人間以外の声

 

地球の断面図

 

 狼の下半身

 地球はふたたび凍りはじめる

 狼頭巾をかぶる少女

 

ある三匹の語り

 

 東北の博物館職員の語り

 ある人類学者の語り

 ある女性の語り

 

皮緞帳をくぐり




鴻池朋子 公式HP
VOLCANOISE



鴻池朋子 既刊
 『インタートラベラー 死者と遊ぶ人』

 『焚書 World of Wonder

 
『根源的暴力』  

キーワード